事故物件の真実
こんにちは、占い師けんけんです!
今回もよくいただく質問あるあるの一つ、「事故物件」についてです。
YouTube『占い師けんけんTV』では、トラストリテラシーを高め運気を上げるための情報を発信しています。
こちらの記事では
『事故物件の真実 ネーミングに騙されるな!』
の内容をご紹介します。
▼元の動画
はじめに
2月~4月の引っ越しシーズンになると、決まってよくされる質問があります。
事故物件に住んでもいいですか?
事故物件ってヤバイですか?
です。
意外にビビっている人が多いのです。
コメントもいただいたので紹介していきます。
今回は、「なぜ事故物件を怖がるのか」など、根本的な部分も含めて解説していきたいと思います。
「水曜日のダウンタウン」で放送された事故物件の回
テレビ番組「水曜日のダウンタウン」にて
「事故物件、霊能者なら部屋に入るだけで何があったかわかる説」という企画が放送されていました。
私は、この番組をちょうどオンタイムで見ていました。
企画名を聞いた瞬間に
どうせ、忖度有りのヤラセ企画でしょ
と思いました。
霊能者やサイキック系が出演するテレビ番組は、あらかじめ作られた演出の中で登場することが多いのです。
この番組内では、霊視カウンセラーと霊媒師の3名が登場していました。
このように、事故物件の建物に行き、三名が「いつ」「誰が」「どこで」「どのように」亡くなったかを解答しました。
一軒目の事故物件の解答がこちらです!
全然当たっていませんね…(笑)
書き方もズルいのですが、詳しくは後ほど解説します。
そして、二軒目・三軒目の解答がこちらです!
さすが有名霊能力者の皆さんですね!スゴイ!
当たっているのも「病死」とか「50代」ってざっくりすぎのような…
こういうのを「詐欺師」って言うんですよね。
本当に霊と話せるなら、答えに「20代男性」「病死」などざっくりした答えを書かないですよね?
直接、霊本人に聞いている設定なのですから、
「25歳・女性・OL・〇年前の〇月〇日・〇〇が原因です」
とハッキリ答えないといけないのです。
そのように問いただすと、だいたいが
「霊との交信は難しく、そんなに鮮明に詳細を教えてくれない」
と言い訳をするのです。
仮にそれが本当だとしたら、それでカウンセリングや相談をしてお金をもらっているのはおかしくありませんか?
勝手に都合の良い設定をしないでほしいと思いますね。
番組内でも、霊媒師達が部屋に入った瞬間に
「寒気がする」「具合が悪くなった」と言っていましたが、浜ちゃんが「言ったもん勝ちや」とツッコんでいました。
まさにその通りなのです。
言ったもん勝ちなのです。
この項目では「霊媒師」と名乗っている輩がいかにインチキなのか、を「水曜日のダウンタウン」の番組企画を例に挙げて解説しました。
事故物件・怪談話など霊による被害の現状
そもそも「事故物件」の定義とは何なのでしょうか。
土地・建物・アパート・マンション等のうち、その物件の本体部分・共用部分のいずれかにおいて、何らかの原因で、前居住者が死亡した経歴のあるものを言う。
ただし、死亡原因によっては事故物件と呼ばないものもあるなど、判断基準は明確に定まってはいない。
(けんけんTV調べ)
明確な基準が無いのですが、平たく言うと「その場所で人が死んだことがある」ということです。
ここまでの日本の長い歴史を見れば、どの土地でも人が亡くなっていて当然です。
そして、「霊が出る」「お化けが出る」と言われていますが、科学的には証明されていません。
何かが見える人がいる、まではわかりますが、それが霊であるかどうかは証明されていないのです。
その「何か」が見えるのも、幽霊ではなく、脳の錯覚である可能性が高いことが2021年時点では判明しています。
・ヒプナゴジア
・統合失調症
・レビー小体型認知症
・せん妄
・シャルル・ボネ症候群
など
けんけんTVおなじみの、ジェームズ・ランディ氏やリチャード・ワイズマン氏も、日常生活では通常見られない「何か」が見えること自体は否定していません。認めています。
「何かが見えること」と、その「何かが人に危害を加える・未来が見える・行方不明の人の居場所がわかる」ことは全くの別物なのです。
本当に霊が見えるのであれば、その「何か」が霊だという証明をしないといけません。
証明できないのであれば、その見えない何かを「霊」と呼んではいけません。
事故物件や怪談のエピソードも、結局はあいまいなのです。
怪談話で有名な
タクシーの後部座席に濡れた髪の女が乗っていた
13階段では一日一段ずつ誰かが上ってきて13日目に・・・
などですが、最後は誰も襲われません。
こちらのグラフをご覧ください。
こちらは、2018年時点の人が殺された人数の国別ランキングです。
総数を計算すると、276,648人が人によって殺されているのです。
ですが、人が霊によって殺された・危害を加えられたと科学的に立証されているのは0人です。
こう見ると、何に怯えているのか不思議ですね…
本当に怖いのは人間なのです
話は変わりますが、皆さんは海外ドラマ「ウォーキング・デッド」を見ていますでしょうか?
序盤は、ゾンビ1体~2体に対して人々がキャーキャー騒いでいますが、シーズンが進むと、ゾンビはいとも簡単に人間に倒されていきます。それよりも、登場人物である人間関係の方が怖くなっていきます。
これはドラマの話ですが、現実世界でも同じことが起こると予想しています。
結局一番怖いのは人間なのです。
科学的に証明されていない事故物件や霊よりも人間の方がよっぽど怖いのです。
事故物件に住むか住まないか
ズバリ!私は気にしません。
ただ一つだけ嫌な点があるとしたら、物理的に何かが残っている場合は嫌です。
血の跡や臭いなどです。
私の知り合いで事故物件に住んだ人がいたのですが、霊どうこうではなく、臭いがきつくて解約したと言っていました。
臭いは染みつくとなかなか取れないものなのです。
事故物件を活用している人間
事故物件が大好きな人間は、私の周りに3人います。
なぜ事故物件が好きなのか、理由は3人とも同じです。
事故物件のメリットが何かわかりますか?
やっぱり金額が安いことですよね。
事故物件は賃貸料が相場よりも安いです。
敷金・礼金が無しの事故物件も多いです。
違法ではあるのですが、賃貸料が安い物件を借りて、他の人にまた貸しする人がいます。
「無断転貸」ですね。
これを行っているのが先ほどあげた3名の人間です。
ほとんどの賃貸物件がまた貸しを禁止しているのですが、お金儲けのために、事故物件でわざわざ無断転貸をしているのです。そして、また貸しをする相手には、そこが事故物件であることは伝えていません。
貸す相手も、通常の賃貸契約ができないブラックな人達であることが多いので、ある意味お互いwin-winではあるのです。
倫理観や良し悪しはさておき、「霊だ!」「怪奇現象だ!」と騒いでいる人達よりもよっぽど賢く、お金を稼いでいるのは事実です。
まとめ
私としては、実態のない霊なんかよりも、頭のおかしい人が隣人で住んでいる方がはるかに怖いです。
霊よりも人間の方が怖いのです。
皆さんもトラストリテラシーを高めて、霊や怪奇現象を信じないようにしましょう。
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