【観相学】「成功者=人格者」の思考は危険!

【観相学】「成功者=人格者」の思考は危険!

こんにちは、占い師けんけんです!
今回は多くの方に思われがちな「成功者=人格者」について解説です。

YouTube『占い師けんけんTV』では、トラストリテラシーを高め運気を上げるための情報を発信しています。

こちらの記事では
『成功者は人格者か?人間をフラットでみよう!【観相学を学ぶ第9回】』
の内容をご紹介します。

▼元の動画

 

この動画を出した理由

「成功者・偉人=人格者」と思われている

観相学の動画を上げるようになってから、いただくコメントの中で、とある考えを持っている人が多いことに気が付きました。それは

成功者・偉人=人格者

という考えです。
歴史・政治・スポーツなど、「優れた功績を残している人は人格も優れている」と思っている方が多いようです。

なんであの人は悪人そうなのに成功者なのですか?
という旨の質問も多く寄せられます。
なので、今回は、その勘違い部分を無くそう、という目的で解説をしていきます。

成功者の中で人格者の割合は…

あくまでも、私の相談者の中での話にはなりますが、富豪・成功者と呼ばれている人の中で、人格的にも優れている人は、残念ながら少ないのです。

「必殺仕事人」のナレーション通り
世の中の善と悪とを比べれば、恥ずかしながら悪が勝つ
となっています。

逆に言うと、「悪いことをしたから成功をした」という人が多いのです。

けんけんTVの「悪人観相学」

「成功者=人格者」という考えができたのが、けんけんTVの内容も影響していると思います。

名誉棄損の問題などがあるので、どうしても「悪人」、すでに殺人・詐欺・DVなどをした人を取り上げることが多くなってしまうのです。私の占断では「悪人」と認定できる人でも、悪いことをしたという情報が表に出ていない場合、ガチで訴えられてしまいますからね…

なので、逮捕されてメディアに出たような人を取り上げることが多く、その結果、「面相悪い=悪人」「成功者=人格」のような二元論になってしまったと思います。

そこのあたりを今回訂正していきたいと思います。

成功者・偉人のギャップ

「面相が悪人で中身も極悪人」という人もいれば、「面相は悪人だが悪い人ではない」のどちらのパターンもありえます。
成功者に関しても同じで、「成功していてさらに人格者」の人もいれば、「成功はしているが性格や行動に難あり」という人もいます。

大事なのは、

その人の顔・行動・成果などの一面だけで判断をしない

ということです。
一つの特徴だけでなく、様々な要素を合わせて占断するのが観相学です。

今回は、少し昔の偉人などで、そのギャップを見てもらうために例を挙げていきます。

例①-堤康次郎


(Wikipediaより引用)

経歴・功績

堤 康次郎(つつみ やすじろう)
1889年3月7日~1964年4月26日
日本の実業家・財界人。
滋賀県選出の衆議院議員の政治家。
西武グループ(旧コクド及び旧セゾングループ)の創業者でもある。
第44代衆議院議長、滋賀県大津市名誉市民。
(Wikipedia記載内容から一部抜粋)

功績以外では

この人の経歴だけを見たら、誰もが「立派」だと言いますよね?
ですが、家庭では亭主関白そのものだったそうです。
彼が出かけるときは、使用人全員が正座をして見送らなければいけず、帰ってきたときは、全員が三つ指をついて迎えなければならなかったそうです。
子供の返事や対応が気に入らなければ、すぐに暴力に及んだと言います。
ちょっとでも間違ったことを言うと鉄拳制裁だったらしいです。
そして、有名なのが女性関係です。
愛人の数・その子供の数は本人も含めてわからなくなるほどだったそうです。
もちろん、時代が今と違う、というのは大きいでしょう。
ですが、当時の時代だったとしても、彼が「素晴らしい人格者だ!」とは言い難いはずです。

例②-力道山

(Wikipediaより引用)

経歴・功績

力道山(りきどうざん)
1924年11月14日~1963年12月15日
本名・百田 光浩(ももた みつひろ)。
男性プロレスラー・力士。
大相撲で関脇まで昇進するも、民族差別や親方とのトラブルが原因で廃業。
日系人レスラー・ハロルド坂田と出会ったのを機に、プロレスラーへ転向。
アメリカで修業を積んだ後、1953年に帰国し、「日本プロレス協会」を立ち上げる。
翌1954年、シャープ兄弟との試合や、木村政彦との「巌流島の決戦」により、日本全国にプロレスブームを巻き起こす。
必殺の空手チョップを振るい、外国人レスラーを叩きのめすその姿は、敗戦に打ちひしがれていた日本を大いに勇気づけた。
日本プロレス界の父」とも呼ばれている。

功績以外では

力道山は「日本プロレス界の父」と呼ばれるだけあって、功績は非常に素晴らしいです。
戦後のヒーロー的な存在でした。
ジャイアント馬場やアントニオ猪木も力道山の弟子で、彼がいなかったら、プロレスラーとして存在していなかったでしょう。

ただ、私生活はというと、全部が本当かどうかわかりませんが、素人を殴る、タクシーの運転手を殴る、ホステスを殴る、といった暴力沙汰だらけでした。
こちらも、時代が今とは違う、というのはありますが、当時の日本で一番強いとされていた人間が女性を殴るのはいかがなものかと思います。

例③-マハトマ・ガンジー

(Wikipediaより引用)

経歴・功績

マハトマ・ガンジー
1869年10月2日~1948年1月30日
弁護士・宗教家・政治指導者。
南アフリカで弁護士をする傍ら、公民権運動に参加。
暴動や戦争の形をとるものではなく、「非暴力、不服従」を提唱した。
政治思想として植民地解放運動や人権運動の領域において、平和主義的手法として世界中に大きな影響を与えた。
「インド独立の父」と呼ばれている。
(Wikipedia記載内容から一部抜粋)

功績以外では

「ガンジーが助走つけて殴るレベル」
というネットスラングがあります。
ガンジーほどの聖職者でも怒るくらいのひどい出来事を指し、怒りのレベルが高い時に使われます。
これは、ガンジーが「怒らない聖人」というイメージが先入観としてあるからこそ誕生した言葉でしょう。

しかし、ガンジー自体は異常性欲者で、抑えられないことを悩んでいた、とも言われています。

例④-マザー・テレサ

(Wikipediaより引用)

経歴・功績

マザー・テレサ
1910年8月26日~1997年9月5日
カトリック教会の修道女・聖人。
修道会「神の愛の宣教者会」の創立者。
貧困と疫病がまん延していた都市・コルカタ(旧カルカッタ)で学校や孤児院を開設。
さらに、死を間近にした人を介護するホスピス「死を待つ人の家」を開設。
1979年ノーベル平和賞を受賞。
人道援助の活動家として象徴的な存在として知られている。
(Wikipedia・NHK人物録記載内容から一部抜粋)

功績以外では

彼女が亡くなった時の貯金額は48億円あったと言われています。
それだけの資産があれば、ホスピス患者への治療がもっとできたのでは?という批判の考察もあります。
その他にも、「聖母」とはかけ離れたイメージの黒い噂が数々あります。
これらの噂の真相は不明ですが、「マザーテレサ=聖人君主」というイメージが強いからこそ、そのギャップに驚き、ときには失望する人もいるのではないでしょうか。

まとめ

先入観を持たない

上記で、過去の偉人・成功者について、必ずしも人格者とは限らない例を挙げていきました。
現代でも、種類は違えど、このレベルの人達はいっぱいいます。
最近ニュースでもよく見かけませんか?

有名企業の社長が暴力を振るった
某大手企業の会長がわいせつ行為で逮捕された

などなど…

私が、観相学の動画、特に悪人観相学の動画で毎回言っている

「その人が何をしたかを抜きにしてフラットにして見る」
「色眼鏡を外して見る」

要するに、人を見る時は先入観を持たない、ということが重要です。

私のチャンネルでは、事件が起こったあとに取り上げています、
そのため、逮捕された人など、その人を観る前から「悪人である」というイメージが刷り込まれてしまっているのです。

成功者に対してはこの逆バージョンともいえる、逆の先入観があるのです。
「成功者なのでこのような事をするはずがない」
「偉大なことを成し遂げたから人間的にも素晴らしいに違いない」
などです。

心理学でいうところの、
ハロー効果
肩書の法則
などがはたらいているので、ある意味仕方ない部分もあります。
ですが、このような先入観を取り除かないと間違った占断をしてしまいます。

こんな考えも危険…

上記で解説した先入観は、頭ではわかっているつもりでも、実際はできていないことが多いのです。

最近は、時事ネタを配信で取り上げるこも多いのですが、
某女性タレントKさん
某スポーツ選手Sさん
など取り上げた際には、

でも、Kさんはあの年齢でスタイル抜群で鍛えていてすごいです!
Sさんの成績は業界一番と言われるほどすごい!
というような擁護コメントが来るんですよね…
スタイルと保っていたり、素晴らしい成績を出しているのは事実ですし、すごいことです。
そこは私も否定しません。
ただ、人格者として人間的に優れているかは別の話なのです。
特に、自分が応援している人の良くないニュースが出回った時ほど、反発して擁護コメントを出したくなるようです。
誰しも人間なので、良い面もあれば悪い面もある、ということを念頭に、先入観は置いてフラットに人物・物事を見るようにしましょう。
この考え方のクセづけが、トラストリテラシーを高めることにもつながります。
こちらもオススメ
『犯罪学―理論的考察』G.B.ヴォルド、T.J.バーナード著
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