「慣れ」の怖さ
こんにちは、占い師けんけんです!
今回は「慣れの怖さ」「感覚の麻痺」についてです。
YouTube『占い師けんけんTV』では、トラストリテラシーを高め運気を上げるための情報を発信しています。
こちらの記事では
『人生において最も怖いモノの一つ。』
の内容をご紹介します。
▼元の動画
はじめに
以前に別の動画で「眠たい」「めんどくさい」が、我々にとって最も強敵、という話をしました。
今回取り上げるのは、この2大強敵と同じレベルで我々を陥れるものです。
それが、
慣れ・感覚の麻痺
です。
これは「眠たい」「めんどくさい」とはまた別の性質ですが、我々の中に潜み、毒素のようにじわじわと蝕んでいきます。
大げさでは無く、この「慣れ」や「感覚の麻痺」は人生の転落のきっかけにもなりかねないのです。
今回は、私の相談者の事例を紹介するとともに、そうならない人間の特徴を解説していきます。
慣れ・感覚の麻痺とは
これを常時気にしながら生きていける人は、かなり「THEイケてる人間」です!
社会人にとっては、仕事や職場など、誰しも初日は緊張していて、上司や先輩にも精一杯対応するでしょう。
仕事一つ一つ、ミスが無いか何度も確認するでしょう。
それが一週間経ち、一か月経ち、一年経ち、慣れてくると、どんどんいい加減になっていきます。
車の運転も、免許を取って初めて公道を運転するときはかなり緊張します。
教習所にいたときと同じように、車に乗る前に念入りにチェックする人もいるかもしれません。
しかし、何度も運転するうちに、歌を歌いながら運転したりなどの「ながら運転」をするようになります。
飲酒運転やスマホを操作しながら運転をして逮捕されるのも、ズバリ車の運転に「慣れた」人でしょう。
細心の注意を払いながら運転をし始めた段階よりも、慣れて注意散漫になっているときの方が危ないでしょう。
慣れの怖さ-保険マン・証券マン
保険マン・証券マンの仕事の性質
保険マン・証券マンについては、別の動画でも「悪人が多い職業」でも挙げています。
fa-youtube『悪人が多い職業 TOP5 一位はダントツ〇〇マン!』
そもそも、保険会社や証券会社は、お客さんが損をすることをわかっていながら商品を売らなければいけない職業なのです。
当然、保険マン・証券マン本人もそれはわかっているうえで営業をしています。
商品を売ったあとでお客さんに「詐欺野郎!」とブチ切れられることも少なくありません。
それゆえ、私の相談者の保険マン・証券マンも、最初は、
「もうこんな仕事やっていけません…お客さんを騙すことなんてしたくありません」
と口をそろえて言います。
実際、この段階で辞める人もいます。
しかし、辞めずに続けた人は、数か月後~1年後くらいに会った時にはコロっと変わってしまいます。
「まぁ、騙される人は騙されますしね~。たまに得してもらえるときもあるんで。」
と言うくらいになってしまいます。
働き始めに持っていた罪悪感は、「慣れ」や「感覚の麻痺」により、すっかり消え去ってしまうのです。。。
裁判沙汰にも発展
私は保険会社に長年勤めた経験のある、とある男性の人生を見てきました。
1年目は「お客さんを騙させません!」
と、とても純朴でした。
ですが、だんだんと保険を販売し、どんどん成績が伸びていくにつれ、「良心」が消えていく姿を見ました。
最後の方は、初年度の純朴さとは真逆側の人間になりました。
自分の歩合手数料が良い商品を売るために、お客さんを完全に騙して保険を売るようになってしまいました。
それが原因で裁判を抱えることもありました。
ですが、その男性が勤めていたのは、ものすごく有名かつ、強い保険会社だったので、保険会社の方が有利に進んだそうです。
保険の知識を深めるためのオススメ
私の盟友で、登録者200万人超えの、人気ビジネス系YouTuber『両学長』も
保険の仕組み・本当に必要な保険について解説しているので、変な保険マンに騙される前にこちらを読みましょう!
慣れの怖さ-ホステス
ホステスはだいたい、「割の良いバイトがしたい」と学生さんなどが飛び込む世界です。
働き始めは
「こんな夜の世界の仕事なんて無理だ…」
と不安を覚えます。
2~3割くらいの子は、最初にパッとやめます。
ですが、7~8割くらいの子はそのまま続けてどんどんどん慣れていきます。
これは超・水商売あるあるなのですが、
学生として学校に通っている間にホステスをしている子は
「卒業したらキャバクラやめます!」
と宣言しておきながら、だいたいはキャバクラの方に就職します。
これが、「慣れ」「感覚の麻痺」の怖さなのです。
一番怖いのが「金銭感覚の麻痺」です。
このようなバイトは、昼職と比べると桁違いに稼ぐことができます。
すると、お金に対する価値が変わっていきます。
そのため、大学を卒業して一般企業の新卒の給与を考えると、昼職でまじめに働くのがバカらしくなってしまうのです。
親は何のために大学の学費まで出したのか悲しくなりますね。
慣れの怖さ-横領事件
長野県建設業厚生年金基金横領事件
ここで、慣れが招いた事件をご紹介します。
『長野県建設業厚生年金基金横領事件』です。
長野県建設業厚生年金基金の事務長を務めていた、坂本芳信が横領の疑いで逮捕された事件です。
約23億円もの巨額資金を着服した疑いで2013年に逮捕されました。
事件概要参考サイト:https://tvmatome.net/archives/922
事件概要
坂本は、長野県建設業厚生年金基金で勤め、まじめに仕事をしていました。
その後、バブルが崩壊し、損失続きとなり上司に責められる事態になります。
そんな時に誘われた「韓国スナック」が運命を大きく変えることになります。
スナックにいる時は嫌な事を忘れられ、女性を気に入り頻繁に通うように。
気がつくと月に20万円もつぎこんでいました。
妻には内緒で銀行のカードローンを組み少しずつ借金を繰り返しました。
そんな中、事務局内の人事変更もあり、坂本の権限が強くなっていきました。
ある日、事務局にある大量にある切手の一部を売り2,400円を着服。
このわずかな額の換金が巨額横領事件へと突き進む始まりでした。
切手を換金する額は徐々に増えていきました。
その後、事務局長に昇進。
東京のファンド運営会社の代表が頻繁に坂本のもとを訪れるようになりました。
何度も高級料亭での接待を受け、夜の銀座へ連れられました。
夜の世界が忘れられず、ホステスに貢ぐためのお金を捻出するために、どんどん横領を重ねます。
最終的に、横領は43回・23億円にもなっていました。
きっかけは2,400円の切手
最初の横領は2,400円の切手の換金でした。
それもドキドキしながら、罪悪感に苛まれながら行ったことでしょう。
それがどんどん慣れていき、最終的には約23億円もの横領になりました。
後半の方は1度に数千万円の横領。
それも自分で行うのが煩わしくなり、事務員に伝票を提出させ現金を受け取る所だけを自分が行うようになる、という雑で大胆な手口になっていました。
慣れを防ぐには
これは、昔からわかっているの事なので、きちんとことわざにも残っています。
「初心忘れるべからず」
です。
じわじわ蝕む危険、本人が重要性や緊張感を忘れてしますう危険が「慣れ」には潜んでいます。
仕事にしても何にしても、常日頃から、毎回大切な1回だと思って対処する以外に防ぐ方法は無いでしょう。
上記で挙げた例を反面教師にして、どんな取り組みにも、一生懸命・細心の注意をやっていきましょう!